Japan Construction Method and Machinery Research Institute
一般社団法人 日本建設機械施工協会
施工技術総合研究所
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劣化損傷調査

 供用中の構造物や建設機械などは、経年劣化とともに外力の繰返しなどの影響により、耐久性や耐荷力が徐々に低下し、中には破損や破断に至る場合があります。当研究所では、長年にわたり実施してきた疲労試験や実構造物および実機の損傷・劣化調査・対策業務から得たノウハウを生かし、様々な構造物や機械の劣化・損傷の調査や、それらの対策検討を行っています。
  ここでは、これまでに実施した劣化損傷に関わる主な調査業務を紹介します。

● スパイラル鋼管(φ700)破損原因調査

 海中に設置されたスパイラル鋼管が倒壊しました。腐食状況の調査および疲労試験による破損過程の検証を行い、倒壊原因を調査しました。

● 斜張橋ケーブル角折れ緩衝装置損傷調査

 斜張橋の斜吊ケーブルで使用されている角折れ緩衝装置が損傷し、ケーブル被覆管の一部が破損しました。その損傷状況の調査と疲労試験を行って緩衝装置の損傷時期とその原因を調査しました。

● 給水管損傷調査

 橋梁の桁側方に設置されている給水管の継手部が損傷し漏水を起こしました。給水管継手部の現地挙動調査および疲労試験を実施し、損傷の原因調査を行いました。

● 橋梁用エキスパンションジョイント取付け部の損傷調査

 取付けボルトの疲労破断についての調査および取付部付近の振動測定を行い、損傷原因の特定およびモニタリング手法等の対策を提案しています。

● スクリューコンベア破損調査

 シールド掘削機械のスクリューコンベア(ズリ出し用)が破損しました。シールド掘削機械の稼働状況・破断部の調査を行い、破損原因を推定しました。

● ガス管損傷調査

 都市ガス用の地中埋設ガス管が損傷し、ガスが漏出しました。周辺の地盤調査およびガス管の材質検査を行い原因を究明しました。

● その他

 土木構造物や建設機械等に用いられているボルト等各種部品の損傷に関して、破断原因の究明および対策の検討を行っています。
 また、公園道具や発電設備等の損傷原因調査も行っています。