応急組立橋は、台風、集中豪雨、地震等の災害時に、道路の崩落、橋梁の落下により一般交通が途絶され、至急交通路を確保しなければならない場合、被災箇所に架設し、交通路を確保するものです。
そのため、床版はグレーチングで構成されており、橋体重量の軽減が図られています。
一方、グレーチング床版は雨天時にすべりやすく、現実に車両等のスリップ事故が発生しています。
当研究所では、架設条件の緩和と橋の安全性および機能向上を図ることを目的として、滑りにくい床版に改良するため既存技術の中から実用性が見込まれる方法について検証実験を行い、最適と考えられる改良方法を提案し、これを含めた床版構造、架設工法の検討、B活荷重に対応した改良設計を行いました。
従来の応急組立橋は既存道路の代替えとして設置されるため、比較的大型構造物であり架設にある程度の時間を要する。
これに対し、緊急仮設橋は1日以内(長くて約3日以内)に架設が可能となることを想定したものである。
当研究所は大学等の機関と連携して折りたたみ構造を有する緊急仮設橋の研究開発を行っている。