ROPSは機械が転倒した時の、FOPSは上から石が落ちてきた時のガードです。
必要な強さを持っているかを検証します。
建設機械の運転員を機械の転倒や落下物による重篤な事故から守るための、運転員保護構造があります。保護構造はその目的により、機械の転倒・横転保護ではROPS(Roll-Over Protective Structures)やTOPS(Tip-Over Protective Structures)、落下物保護にはFOPS(Falling-Object Protective Structures)やトップガード(top guard)があり、保護構造が満たしている要求性能事項がラベル表示されています。
これら保護構造に要求される性能や試験方法は日本工業規格(JIS)や国際規格(ISO)に定められており、当研究所では、この規格に基づいた性能試験を実施しています。
なお、建設機械以外でも類似の保護構造につきましての性能試験等を実施致しますので、お問い合わせください。
建設機械が転倒・横転したときに、シートベルトを付けた運転員が押しつぶされるのを保護することを目的として機械に取り付ける、ROPSやTOPSと呼ばれる転倒時保護構造があります。保護構造に要求される性能及び試験方法は次の規格に示されています。
ROPS:JISA8910,ISO3471(対象機種は規格を参照してください。)
TOPS:JISA8921,ISO12117(小型油圧ショベル)
ROPS:ISO12117-2(6tを超える油圧ショベル)
当研究所の所有するROPS試験装置は、上記規格に示される負荷試験に最適な装置であり、負荷試験中は負荷荷重、ROPSのたわみを高精度で計測し、これらをエネルギーとともに表示する計測装置を備えています。
建設機械運転員の頭上への落下物に対して、適切に運転員を保護する目的として取り付ける、FOPSやトップガードと呼ばれる落下物保護構造があります。保護構造に要求される性能及び試験方法は次の規格に示されています。
FOPS:JISA8920,ISO3449
トップガード:JISA8922,ISO10262(油圧ショベル)
当研究所では、上記規格に示される2種類(レベルⅠ,Ⅱ)の試験重錘を所有し、要求されるエネルギーを与える高さより、試験重錘を拘束することなく落下させて試験を行っています。
重錘(左) | レベルI用 1365J相当 45.9kg×3m |
重錘(右) | レベルⅡ用 11600J相当 295.7kg×4m |
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