建設工事の周辺環境への影響を軽減するため、騒音、振動を低減し、排気がクリーンな建設機械による工事の施工が求められています。当研究所は、騒音対策型、振動対策型建設機械の評価方法の研究・提案を通して、低騒音型・低振動型建設機械の普及に貢献してきました。排出ガス対策型建設機械の評価方法についても、工事現場での建設機械稼働モードの実態把握及びISO8178規格等との比較等をもとに、適切な試験方法の提案を行ってきました。また、二酸化炭素、窒素酸化物の排出量がディーゼルエンジンに比べて大幅削減が期待できるCNG(圧縮天然ガス)エンジンを建設機械に適用することについても検討を行っています。さらに、近年では地球温暖化が問題となっており、建設工事に関わる温室効果ガスの排出削減策の検討に着手しています。(我が国では、COP3で採択された京都議定書に沿って、温室ガスの排出量を2008年から12年までの期間で6%削減を約束している。)
また、街路樹の剪定、河川堤防の除草などから発生する植物廃材やゴミ処理を、環境への負担が少ない方法で行う装置等の研究、湖沼、河川の水質浄化装置の開発、浚渫汚泥の処理処分の検討等を行っています。