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プロジェクト賞6件など45件を表彰

土木学会 第2回「インフラメンテナンス賞」表彰式を実施

公開日:2023.02.27

 土木学会(上田多門会長)は27日、同会講堂で第2回「インフラメンテナンス賞」の表彰式を実施した。同賞は、インフラメンテナンス分野に特化し、関連する優れたプロジェクト(事業)、人・団体(技術者、オペレーター、管理者等)、個別要素技術(点検・診断、施工方法、材料等)、論文(実践的研究)を評価することにより、メンテナンス関係者のインセンティブを高めるのが目的。プロジェクト賞、チャレンジ賞、エキスパート賞、マイスター賞、特別賞、優秀論文賞からなる。
 90件の応募の中から選出された、プロジェクト賞6件、チャレンジ賞10件、エキスパート賞8件、マイスター賞14件、特別賞1件、優秀論文賞6件が表彰された。各賞は下記のとおり。(敬称略)

【プロジェクト賞】
▽マタディ橋保全計画(送気システム導入)及びマタディ橋維持管理能力向上プロジェクト橋梁点検機材据付支援業務(橋梁検査車導入)(プロジェクト主体=国際協力機構、オリエンタルコンサルタンツグローバル)
▽東名高速道路 大和トンネル拡幅事業(同=中日本高速道路東京支社)
▽「ドライブレコーダー×AI」を活用した空港滑走路の調査及び点検(同=南紀白浜エアポート、日本電気、オリエンタルコンサルタンツ)
▽分岐器融雪ピット~降雪期における分岐器不転換防止対策~(同=北海道旅客鉄道事業本部工務部工事課)
▽高速道路リニューアルプロジェクトにおける円滑な交通確保の取り組み(同=東日本高速道路北海道支社札幌管理事務所、関東支社京浜管理事務所、新潟支社長岡管理事務所)
▽稚内港北防波堤ドーム予防保全事業(同=国土交通省北海道開発局稚内開発建設部稚内港湾事務所)


プロジェクト賞の受賞者

【チャレンジ賞】
▽トラック積載型システム作業床「フラップリフト」開発プロジェクト(取り組み主体者=大林組)
▽高校生との協働による道路インフラメンテナンスの取組(同=岩手県)
▽まいど通報システム(同=大阪府)
▽宅地地盤相談制度の確立および地盤災害に向き合う共創の場の構築と実践(同=地盤品質判定士会神奈川支部)
▽電気探査を活用した堤内地の詳細な地盤情報を反映した堤防の浸透に対する安全性照査手法(同=国土交通省四国地方整備局那賀川河川事務所、応用地質)
▽センサBOXだけで始められる傾斜・伸縮監視システムOKIPPA~インフラ点検業務の省力化への取り組み~(同=西松建設)
▽桟橋上部工を対象とした点検ロボットと診断支援システムの開発(同=海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所)
▽インフラメンテナンス国民会議 九州フォーラム テックシニアーズ(同=インフラメンテナンス国民会議九州フォーラム)
▽橋梁の予防保全型維持管理への移行を踏まえた道路ストック包括的民間委託(同=奈良県田原本町、大阪公立大学、オリエンタルコンサルタンツ)
▽近畿地方における市町村の橋梁メンテナンスサポートと「目安箱」の設置(同=災害科学研究所社会基盤維持管理研究会、近畿建設協会)


チャレンジ賞の受賞者

【エキスパート賞】
▽伊東寛之▽金本功▽末岡英二▽内藤幸美
▽平手克治▽藤原博明▽松田芳範▽Luiza H. Ichinose


エキスパート賞の受賞者/内藤幸美氏(右)

【マイスター賞】
▽石橋忠良▽伊藤賢一▽小山内政廣▽上阪康雄▽實延栄二
▽髙木千太郎▽谷倉泉▽内藤英晴▽成井信▽西川和廣
▽松田浩▽松田好史▽水口和之▽山本和利


マイスター賞の受賞者

石橋忠良氏(左)/髙木千太郎氏(右)

谷倉泉氏(左)/西川和廣氏(中央)/松田好史氏(右)

【特別賞】
▽写真を通じたインフラメンテナンスの重要性と魅力の発信(取り組み主体者=山崎エリナ)

【優秀論文賞】
▽富山市における生活道路上の道路トンネルのメンテナンス事例(第一著者=大懸重樹(富山市建設部道路構造保全対策課))
▽感潮河川にかかる橋梁の下部構造に対する非破壊調査の適用について(同=後藤幹尚(大田区都市基盤整備部建設工事課))
▽鋼橋の疲労き裂に関する近接目視点検訓練シミュレータの開発(同=藤原俊輔(首都高速道路技術センター))
▽付着物除去不要な鋼矢板の板厚計測の開発(同=石川敏之(関西大学))
▽JR東日本における既設山岳トンネルの耐震対策に関する技術資料の制定(同=北川一希(東日本旅客鉄道株式会社))
▽道路橋の震後調査の効率化・高度化に向けた3次元レーザスキャナの試行検討(同=林祐葵(土木研究所構造物メンテナンス研究センター))


優秀論文賞の受賞者

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